アドラー心理学は、オーストリアの精神科医であるアルフレッド・アドラー (A.Adler)が創始し、その後継者たちが発展させた心理学の理論、思想と治療技法の体系です。
個人心理学(Individual Psychology)というのが正式名称ですが、個人心理学というと、個人を細かく分析したり個人のみに焦点を合わせるように誤解されやすいので、日本では、この名称はあまり使われません。
理論的な特徴としては、
などをあげることができます。
思想的な特徴としては、
などがあげられます。
治療技法としては、
などがあります。
アドラー心理学は、一般に理解されているように精神分析学の亜流や改変ではなく、むしろアンチテーゼといえ、さらに社会精神医学・自我心理学・人間学的心理学などの現代の心理学諸潮流の理論的先駆けであるともいわれています。
日本アドラー心理学会ホームページ『アドラー心理学とは』より引用
オーストリアの精神科医だったアルフレッド・アドラー(1870-1937)が考えた心理学です。
アドラー氏は、戦争のない平和な世界、暴力ではなく話し合って問題を解決し、みんなで協力し助け合う社会を強く望みました。
そのためには、未来をになう子ども達への育児や教育が重要だと考えました。
そして、教育改革をしたり世界初といわれる児童相談所を設立したりしました。
また、講演活動、サロンで専門家や親や教師たちと直接会って語らうなど、たくさんの人々に知識を伝えました。
それを弟子たちがまとめ、発展させたのが今日の『アドラー心理学』です。
アドラー氏は、後世に自分の名前を残すよりも、人類のために人々に役立つことを望んでいたそうです。
アドラー心理学では、
ということを大切にしています。